学会タイトル

会長挨拶

江﨑 幹宏

第119回日本消化器病学会九州支部例会 会長挨拶

会長 江﨑 幹宏

(佐賀大学医学部内科学講座消化器内科教授)

この度、第119回日本消化器病学会九州支部例会会長を拝命させていただきました。伝統ある日本消化器病学会の学術集会会長を担当させていただくこと大変光栄に思いますと同時に、ご高配いただきました佐賀大学名誉教授藤本一眞先生、現支部長の井戸章雄先生をはじめ、諸先生方に厚く御礼申し上げます。

本学会では「消化器病学の新たなエビデンスの発信〜近代医学礎の地、佐賀から〜」をテーマに据え、合同開催となる第113回日本消化器内視鏡学会九州支部例会会長綱田誠司先生と協力しながら、エビデンスの確立が急務と考えられる領域を中心に主題演題を作成しました。なかでも、「消化器病学の新たなエビデンス〜九州からの発信」と題した特別企画は、九州から多くのエビデンスを発信するための足掛かりとなることを期待し設定させていただきました。これまでの研究成果発表や新たな研究テーマ発案の場として活用していただきたいと考えています。また、特別講演には岩手医科大学医学部内科学講座消化器内科消化管分野教授の松本主之先生をお招きしました。CEASの歴史を中心に興味深い講演を拝聴できるものと期待しています。

さて、新型コロナウィルス感染症の影響により日常様式は大きく様変わりしました。学会の開催形式も完全Webやハイブリットでの開催を余儀なくされてきました。しかし、ワクチン接種の普及や経口抗ウィルス薬の開発状況を鑑みますと、我々はウィズコロナ・アフターコロナにおける生活様式を模索する時期に差しかかってきたように思います。学会開催形態についてはWeb形式の利便性は捨て難いことも事実ですが、やはりface to faceで行うことでこそ生まれる緊張感と活発な議論が学会の醍醐味と考えます。本学会では、十分な感染対策を講じることにより多くの学会員の先生方に安心して現地参加いただける体制を整え、コロナ禍で忘れかけていた活気ある学会形態を取り戻したいと思っています。多数の先生のご参加・ご支援を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

綱田 誠司

第113回日本消化器内視鏡学会九州支部例会

会長 綱田 誠司

(国立病院機構嬉野医療センター消化器内科 内科系診療部第一部長)

今回、歴史と伝統ある日本消化器内視鏡学会、九州支部例会、第113回例会長を拝命し光栄の至りであり身の引き締まる思いです。「第100回日本消化器病学会九州支部例会 記念誌」における「九州から世界への発信」の項を参照いたしますと消化器領域で九州から世界的な研究成果が発表され続けている事実が確認できます。また消化器病・消化器内視鏡、両学会九州支部は強い結束のもと例会の開催内容にも革新的な取り組みを続け今日に至っています。現在、全国の支部で導入されている研修医発表、専門医セミナーは九州支部を発祥とし、特に研修医発表は2006年6月に佐賀で行われた合同例会で開催された研修医発表を、その嚆矢とします。このときの消化器病学会例会長は佐賀大学 消化器内科学、前教授の藤本一眞先生であり、消化器内視鏡学会例会長は当時の嬉野医療センター院長、古賀満明先生です。研修医発表を機に消化器病、消化器内視鏡の道に身を投じられた先生も数多く、歴史的な企画であったのだ、と考えています。ならば今回、佐賀の地にて同じく佐賀大学 消化器内科 江﨑幹宏教授と嬉野医療センターの綱田誠司が合同で学会を開催させていただくからには消化器病学、内視鏡学の新たな時代の扉を開く責務がある、と考えております。本会のシンポジウム、ワークショップの各セッションは消化器病学、内視鏡学の各分野を、おおまかに大きく括ったテーマで纏められています。これは消化器病例会長の江﨑教授とも協議し、あえて小分野に区分けせず、できるだけ多くの先生方から演題を募りたい、という意図から、なされたものです。また本学会では本合同例会のテーマそのままに特別企画を「消化器病学の新たなエビデンス~九州からの発信~」としています。現在進行形の研究を披歴していただき、忌憚のない自由な意見交換・討議を交わし、研究の進展に裨益できれば、との発想から企画されました。本、合同例会が、「九州から世界的な消化器病・内視鏡の先進的な知見を発信する」という歴史と伝統を継承・発展できれば、と考えています。

新型コロナ禍の厳しい状況下でありますが「至誠通天」です。本来の対面型の学会を成し遂げたいと考えております。向後万端よろしくお願いします。